燃費性能はエンジンオイルで変わるのか? 鉱物油 vs 全合成油【後編・実証編】

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燃費性能はエンジンオイルで変わるのか?同じ5W-30のカストロールEDGEとGTXで検証
  • 燃費性能はエンジンオイルで変わるのか?同じ5W-30のカストロールEDGEとGTXで検証
  • カストロールEDGEとGTX
  • 2台の86に、同じ5W-30のカストロールEDGEとGTXを入れる
  • 燃費チャレンジスタート
  • 燃費計測は満タン給油法でおこなった
  • 2台のトヨタ86で燃費検証
  • 満タン給油法のe燃費アプリで計測。左がGTXで17.34km/リットル、右がEDGEで18.29km/リットルだった
  • カストロールEDGE 5W-30
燃費性能はエンジンオイルで変わるのか…同じ粘度でも、種類の違いによって性能に変化はあるのか、今回は燃費面での変化を検証する(前編はコチラ)。2台のトヨタ86に鉱物油であるカストロールのGTXと、全合成油であるEDGEとを入れ、500kmオーバーの燃費テストを行った。今回はその結果を踏まえた後編だ。


◆フィーリングに大きな違いはなし

GTX、EDGEともにAT仕様の86“G”グレードを使用したが、フィーリングに大きな違いを感じることはできなかった。EDGEのほうが若干エンジンが軽くなったかな? 程度の印象であった。もっと敏感なクルマ(チューニングカーなど)に入れ、ある程度使用(つまり劣化)すればフィーリングの差は広がるだろう。何しろ、SN規格であるEDGEはデポジットの発生をSM規格に対して14%以上改善することが求められている。劣化具合によっては大きな差が発生する可能性は大だ。

ただし、その劣化が与える影響がフィーリングの向上につながるとは一概には言えない。エンジンオイルを交換したあとにエンジンが重くなった…と感じる人は多い。それは今まで使用していたエンジンオイルが劣化し粘度が極端に下がっていたことに由来する場合があるからだ。新しいエンジンオイルに交換し、正しい粘度のオイルがエンジン内を循環すれば抵抗がアップすることはある。逆にエンジンオイルを交換したことにより、ノイズが減るということも多い。これはエンジンオイルが正しく働いているからだ。


◆燃費の差は歴然

都内杉並区のガソリンスタンドをスタートし、中央道から圏央道経由で関越道へ。碓氷軽井沢インターで一般道に下り、浅間山をグルッと一周して上田に。上信越道、長野道、中央道を経由し調布府中インターで高速道路を下りた。燃費の計測には満タン給油法を採用している。

最終結果は以下の通りだ。カッコ内は走行距離と給油量。

 ■GTX(鉱物油):17.34km/リットル(569.7km/32.84リットル)
 ■EDGE(全合成油):18.29km/リットル(566.5km/30.97リットル)

まずは、高速道路走行が多かったとはいえ、JC08モード燃費(86“G”グレード:12.8km/リットル)を大幅に上まわる燃費を記録したこと自体に驚きだ。

それぞれの燃費を比較してみると、GTXに対しEDGEは5.5%燃費が良いという結果だった。このテスト結果には正直驚いた。なにしろ、SN規格に求められる燃費向上はSM規格比+0.5%。テストではその10倍もの燃費向上が確認できたのだから、驚愕と言ってもいい。

区間燃費として差が出たのは高速道路走行だった。今回の計測は都内でガソリンを満タンにして、戻ってきて再び満タンにする方式だったので、クルマに備え付けの燃費計の平均燃費によるものだが、純粋に高速道路だけを走ったときでは、EDGEが19km/リットルを超え、GTXは18km/リットル台にとどまった。一方で、一般道~ワインディング区間ではその差が縮まり、最終的な結果は上記のようになった。


性能の保ちや劣化を考慮すると、さらに1000km、5000kmと検証する必要があるだろう。今回の結果も、見方によっては誤差の範囲と捉えることもできる。とはいえ、エンジンオイル選びにおいて自分のクルマに最適なオイルがどのような種類のものなのか、また自分はクルマをどのように使うのか・使いたいのかを考えてみることは決して無駄ではないはずだ。

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《諸星陽一》

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