【ロボットウィーク16】山梨大学、坂道でも荷台が傾かない二輪運搬ビークルを披露

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山梨大学が開発した低重心型平行二輪運搬ビークル
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「ジャパンロボットウィーク2016」にはさまざまなロボットが展示されていた。その中に不思議な二輪車を発見した。それは山梨大学が披露した「低重心型平行二輪運搬ビークル」で、地面が斜めでも荷台の荷物が全く傾かないのだ。

「ジャイロセンサーを搭載し、荷台の中の重りで制御しているんです。荷台の黒い部分が傾斜に合わせて動き、水平になるようになっています。また、大きな車輪にすることによって、悪路での走破性を良くしています」と同大学の関係者は説明する。

そのほか誰でもスムーズに操作できるように、ハンドルに加えられる力に応じて車輪駆動モーターがアシストするようになっている。それによって、少しぬかるんだ悪路でも、それほど力を入れずに進むことができる。さらに、その場での方向転換ができ、使い勝手も良くしている。

大きさは全長800mm、全幅850mm、全高730mmで、車輪の直径が730mm。車両重量は50kgだ。「現在、遠隔操作の研究も行っており、近い将来にはそれができるようにしていきたい」と同大学関係者。商品化については今のところ未定で、目下、大学構内のブドウ園で実証実験を行っている最中だ。

《山田清志》

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