ホンダは9月16日、コンパクトミニバン『フリード』を全面改良し、発売した。ホンダの日本本部長を務める寺谷公良執行役員は同日、都内にある本社で開いた発表会で、「フリードのお客様に新型をお乗り頂きたい」と訴えた。
寺谷執行役員は「フリードはこの8年間で50万台以上の保有があり、そのお客様にやはり新型フリードにお乗り頂きたい。営業的にはそういった思いは強くて、トヨタの『シエンタ』とお客様を奪い合うというよりは、しっかりホンダのお客様に支持頂いて、たくさん買って頂きたいという思いが強くある」と述べた。
さらに「ミニバンtoミニバンというのは非常に多くて、3列シートで多人数乗れることを一度味わってしまうと、子供が大きくなってもミニバンに乗り続ける方は非常に多い。子供が乗らなくなっても、友達を乗せたり、親戚を乗せたりと、しょっちゅう乗せるものではなくても、いざという時、乗りたい時には乗れるというものを持っておきたいという方は非常に多い」と指摘。
その上で「メインのターゲットユーザーは子育て層であっても、実際にお買い求めになられる方は、それよりも若い層であったり、逆に子離れ層でもミニバンを乗り続ける方も非常に多い。そういう意味では新型フリードはコンパクトさが売りなゆえに、なおさらお客様の層は広い」との認識を示した。