連続して北海道を襲った台風の影響で運休中のJR各線について、JR北海道は9月2日、被害状況や復旧の見込みなどを発表した。石北本線は10月中旬の再開を目指す。
発表によると、石北本線は上川~白滝間で路盤流出や盛土崩壊などの被害が発生し、運転を見合わせている。代行バスは9月1日から同区間を含む上川~遠軽間で運行中。10月中旬には「応急復旧」による再開を目指す。
根室本線の現在の運休区間は富良野~新得~池田間。このうち新得~池田間では新得駅構内や十勝清水~羽帯間などで橋りょうが流出するなど大きな被害が発生しており、復旧のめどが立っていない。新夕張~新得間で運転を見合わせている石勝線も、トマム駅構内で路盤が流出するなどの被害が出ている。
JR北海道は、札幌~トマム間と帯広~釧路間で臨時列車を運転し、トマム~帯広間でバスによる代行輸送を実施する準備を進めている。しかし、「バス代行を行うための貸切バスの確保に難航している」としており、早期に代行輸送を開始できるかどうか微妙な情勢だ。
新函館北斗~長万部~蘭越間で運転を見合わせている函館本線は、倒木や電気通信設備の断線などが発生しているが、9月3日夕方の再開を目指して復旧工事を進めているという。このほか、根室本線の富良野~新得間と釧網本線は「被害状況を調査中」としている。