スズキの長尾正彦常務役員は8月3日の決算発表の席上、2016年度のインド新車市場について「7%くらいの伸びになると見込んでいる」と述べた。
同日発表した2016年度第1四半期(4~6月期)の同社のインド四輪車販売は、前年同期比5%増の32万2000台と、まずまずのスタートとなった。長尾常務によると、インド自工会は16年度の市場が11%の成長になると予測しているという。
ただ、スズキとしては「業界予測は期待値も入っているので、7%程度」に想定した。同社の16年度の販売目標も、市場と同じ7%に設定している。乗用車市場で半数近いシェアをもつ同社だが、「競争は激しくなっており、一部では負けている車種もある」(長尾常務)という。それだけに、市場並みの成長によってシェアも死守する構えで激戦市場に臨んでいる。