ボーイング、新造機需要を予想…単通路機の需要拡大

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2016年最新市場予測
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ボーイングは、ファンボロー航空ショー開催初日に合わせて「2016年最新市場予測」を発表した。今後20年間の新造機需要は機数ベースで3万9620機、前年予測より4.1%増、金額ベースでは5兆9000億ドルとなる見込み。

2035年までの新造機のサイズ別内訳はリージョナル機が2380機、単通路機が2万8140機、小型ワイドボディ機が5100機、中型ワイドボディ機が3470機、大型ワイドボディ機が530機。

地域別ではアジアが最多で1万5130機、北米が8330機、欧州が7570機、中東が3310機、南米が2960機、アフリカが1150機、C.I.S.が1170機を予想する。

特に力強いのはLCC(ローコストキャリア)と新興国市場が牽引する単通路機市場で、セグメントでは2万8140機、前年予測より5%以上増の新造機需要が発生すると予想する。

ボーイング民間航空機部門のマーケティング担当であるランディ・ティンゼスバイス・プレジデントは「金融市場は最近の出来事で大きな影響を被ったものの、航空機セクターでは民間航空機の市場規模が倍増し、長期的成長が続く見通し。ボーイングでは、旅客数が今後20年にわたって毎年4.8%のペースで増加すると見込んでいる」とコメントしている。

単通路機市場の中核となるのは最新鋭のボーイング『737 MAX 8』と現行「737-800」型機。このサイズの航空機は世界の単通路機受注残の76%に相当する。ワイドボディ機市場では9100機の新造機需要が創出、2021年から2028年の間には潜在的な代替需要が本格化する見通し。

ボーイングでは、引き続き超大型機から『787』、『777』、「777X」のような中小型ワイドボディ機へのシフトが進むと見ている。

《レスポンス編集部》

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