【MINI クーパーD 試乗】ミニらしいハンドリングが楽しい1.5ディーゼル…諸星陽一

試乗記 輸入車
MINI クーパーD 5ドア
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『MINIクーパー』に1.5リットルディーゼルエンジンを搭載する5ドアモデルが追加された。

“クラシックミニ”が生まれて50数年。まさかそのとき、MINIがここまで大きくなり、しかもディーゼルエンジンまで搭載することになろうとは、ミニの父アレック・イシゴニスもびっくりだろう。今回試乗したMINIは、5ドアモデルに1.5リットルの3気筒ディーゼルターボを搭載したモデル。効率が根底にあるMINIとしてはある意味、DNAを受け継いでいるモデルと言えるかもしれない。

ドライバーズシートに乗り込んでインパネと対面すると、独特の複雑な印象が目に飛び込んでくる。いつもMINIに乗ったときに見える景色だ。エンジンを始動すると若干の振動とノイズが車内に伝わってくる。ディーゼルだから振動が出るのかといえば、そうでもない感覚的にはガソリン3気筒と同じレベルの震え。ディーゼルの、しかも3気筒でここまで振動もノイズも抑えているのは大したものだ。

走りは発進から力強いディーゼルらしいもの。エンジンの最大出力は116馬力とさほど高くはないが、最大トルクは270Nmと大きい。それも1750回転という低回転から発生する。組み合わされるミッションは6速のAT。ATはMTと違い、エンジン回転を高く保って発進するということができない。低速から高トルクを発生するディーゼルエンジンはATとの相性がいい。低速からグイグイ前に押し出されるような感覚はディーゼル+ATならではのものだ。

ハンドリングに関してはMINIらしい“ゴーカートフィーリング”というやつをしっかりと受け継いでいる。ステアリングの操作に対して間髪を入れずクルマが反応し、キビキビと向きを変える。ヒュンヒュン、ビシビシという雰囲気の動き。クルマを自分が操っている感たっぷりで、クルマ好きにはたまらないセッティングと言える。

MINIクーパーD 5ドアの車両本体価格は318万円。試乗車はレザーシートやセーフティパッケージ、ナビゲーションなどなど174万3000円分のオプションが装着され、合計は約500万円。燃費がいいからディーゼルにしよう…という考えで買うディーゼルモデルでないのは確かだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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