イタリアの高級スポーツカーメーカー、ランボルギーニは6月21日、米国ワシントン州シアトルに、新たなカーボンファイバー研究施設を開所した。
ランボルギーニは2009年10月、米国にACSL(アドバンスド・コンポジット・ストラクチャー・ラボラトリー)を開設すると発表。ボーイング社、ワシントン大学、FAA(米国連邦航空局)と共同で、次世代カーボンファイバー技術の研究開発に着手した。
軽量・高剛性なカーボンファイバーは、運動性能を高める素材として、ランボルギーニなどのスポーツカーメーカーが採用してきた。また、車体を軽くすることでCO2排出量を削減するという、カーボンが持つ環境面での効果も注目されている。
ランボルギーニは、次世代カーボンファイバー素材の開発を目指して、ランボルギーニACSLを設立。その最新の施設として今回、米国ワシントン州シアトルに、新たなカーボンファイバー研究施設を開所した。ランボルギーニが市販車にカーボンを導入して、30周年の節目にあたる。
ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは、「カーボンファイバーは、ランボルギーニと長い歴史を歩んできた素材。過去、現在、未来と、ランボルギーニ車の成功にとって、最も重要なキーのひとつ」と述べている。