欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは6月17日、5月の世界新車販売の結果を公表した。アウディやセアト、シュコダなどを含めたグループ全体の総販売台数は、87万1500台。前年同月比は1.6%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
5月実績を市場別で見ると、単一国としては最大市場の中国が、31万1600台。前年同月比は4.9%増と、3か月連続で前年実績を上回った。中国を含めたアジア太平洋地域は、4.1%増の34万1600台と、2か月ぶりに増加する。
また北米は、前年同月比3.7%減の8万3400台と、2か月ぶりの前年割れ。このうち米国は、9.5%減の5万2300台と、引き続き減少。排ガス問題の影響で落ち込む。
一方欧州は、前年同月比4.6%増の36万9500台と、信用不安を抜け出して回復基調に。このうち、西欧は、3.4%増の31万2900台を売り上げた。地元のドイツは、2.6%増の11万6400台と、2か月連続の前年超え。
フォルクスワーゲングループの2015年の世界新車販売は、993万0600台。初の1000万台超えとなった2014年に対して、2%減と落ち込む。2016年1-5月は、前年同期比0.8%増の423万3500台だった。