2016ルマン24時間レースは、いよいよゴールまで残り2時間を切った。悲願の初優勝へ向け、5号車トヨタがトップをキープしている。
残り3時間を切ったところで3位を走行していた6号車トヨタが緊急ピットイン。ガレージにマシンが戻され、深刻なトラブルかと心配されたが、これは途中の接触やスピンなどで積み重なったボディワーク周りのダメージを修復するもの。約10分で作業を完了しコースへ復帰した。後続との差も大きく離れていたため3位は守ることができたが、トップから4周遅れとなり、優勝争いから脱落を余儀なくされた。
一方、トップを快走する5号車は、残り2時間15分でピットイン。最後のドライバー交替を行い、陣営初優勝へのアンカーを中嶋一貴に託した。
ドライバー交替を伴うピット作業は時間がかかってしまうため、ピットアウトすると30秒後方に2号車ポルシェが迫っている状況。悲願の初優勝をかけた最後の勝負が、いよいよ始まった。