ドイツの自動車大手で、高級車のメルセデスベンツを擁するダイムラーは5月19日、タカタ製エアバッグインフレータの不具合による追加リコール(回収・無償修理)の影響を受けると発表した。
今回の発表は5月4日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)とタカタの米国子会社が、米国市場におけるエアバッグのリコールに関して修正合意したことを受けての対応。
修正合意では、相安定化硝酸アンモニウムを使用した乾燥剤が入っていない前席エアバッグインフレータのうち、米国においてこれまで市場措置対象となっていないもの全てについて、新たに市場措置の対象に含めることが決定した。
今回、ダイムラーは、この修正合意を受けた追加リコールの影響を受けることを明らかにした。これは、米国およびカナダで、問題のタカタ製エアバッグインフレータが搭載された車両が販売されていたため。
ダイムラーは今後、該当車両のリコールを行う方針。同社は、「顧客の安全を最も重視している」とコメントしている。