【SUPER GT 第2戦】GT-R がGT500クラス最前列を独占…GT300のポールはARTA BMW M6

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GT500クラスのポールを獲得した#12 GT-R。
  • GT500クラスのポールを獲得した#12 GT-R。
  • GT500のポールを獲得した#12 IMPUL陣営(左は星野一義監督。中央オリベイラ、右が安田)。
  • GT500クラス予選2位の#46 GT-R。
  • GT500クラス予選4位の#1 GT-R。
  • GT300のポールを獲得した#55 ARTA陣営(左端は鈴木亜久里監督、右端は土屋圭市エクゼクティブアドバイザー。中央左が小林、右が高木)。
  • #55 BMW M6の搬入日の模様。
  • GT500クラス予選3位の#38 RC F。
  • GT500クラス予選5位の#39 RC F。

SUPER GT第2戦が3日、静岡県の富士スピードウェイで開幕。この日は公式予選が行なわれ、安田裕信&J-P.デ.オリベイラのGT-RがGT500クラスのポールポジションを獲得し、日産勢が最前列を独占した。GT300クラスのポールは高木真一&小林崇志のARTA BMW M6 GT3。

ゴールデンウイーク恒例の富士戦は、通常ラウンドより決勝レース距離が200km長い500km戦。長丁場の一戦とはいえグリッド位置はもちろん大切であり、今季はポールポジションにドライバーズポイント「1」が与えられることを考えても、予選の重要度は変わらない。GT500クラスは15台、GT300クラスは29台のマシンが2段階式のノックアウト予選に臨んだ。予選開始時の天候は曇り、コースコンディションはドライ。

GT500クラスは現行車両規定が導入された一昨年から、タイトル連覇中の日産GT-R勢が富士では特に強い。過去2年、4回の富士戦でGT-Rは3勝を挙げているのだが、その強さが今回の予選でも発揮されたといえよう。

GT-R勢は参戦4車がすべてQ2(上位8台)へと進出。そして#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信&J-P.デ.オリベイラ/タイヤはブリヂストン=BS)が、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲&千代勝正/ミシュラン=MI)とのポールポジション争いを制した。開幕戦優勝で、今回は40kgのウエイトハンデを背負う#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/MI)も予選4位につけている。

#12 GT-Rは今回、両ドライバーが「(開幕前の富士)テスト、そして今朝も好調だった」というように仕上がりの良さを見せていたが、朝のフリー走行の後半ではマシントラブルがあり、安田が充分な走行を重ねられないままの予選臨戦という不安もあったなか、オリベイラが「ヒロ(安田)がいい仕事をしてくれた」というように安田がしっかりQ1突破を果たし、Q2でオリベイラがポール獲得を決めた。

安田&オリベイラの#12 GT-Rは過去2年、春の富士では一昨年がポール・トゥ・ウイン、昨年が予選決勝とも2位と好成績が続いているが、安田は明日の決勝に向け、「去年のリベンジでポール・トゥ・ウインしたいですね」と意気込む。わずかな懸念材料も吹き飛ばし、新レコードタイム(1分27秒453=Q2)樹立でのポール獲得、「マシンはパーフェクトに良かった」(安田)だけに、明日の決勝で「自分たちのレースをすることに集中する」(オリベイラ)ことができれば、結果はついてきそうな雰囲気である。

予選2位は#46 GT-Rで日産が最前列を独占。3位はレクサス勢最上位の#38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路&石浦宏明/BS)。4位の#1 GT-Rを挟んで、5位にレクサス勢2番手の#39 DENSO KOBELCO SARD RC F(H.コバライネン&平手晃平/BS)がつけた。6位はホンダ勢トップの#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀&O.ターベイ/BS)。

GT300クラスのポールは#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&小林崇志/BS)がゲットした。こちらも#12 GT-R同様に朝の走行でトラブルに見舞われていたのだが、それをはねのけて、これまたやはり新レコードタイム(1分35秒707=Q2)樹立でのポール獲得となった。それもQ1で高木、Q2で小林がそれぞれトップを獲るという、完全ポール奪取である。朝の走行での連続走行不足のため、「6周から先(のタイヤの状態)が分からない」(高木)という不安こそ残るが、そこは優勝戦線常連であるチーム力の高さで克服したいところ。新車のポテンシャルを引き出しての戦いを、そして優勝を#55 ARTAは目指す。

GT300クラスの予選2~6位は以下の通り。#25 VivaC 86は2位で、惜しくも連続ポールを逃した。

2位 #25 VivaC 86 MC(土屋武士&松井孝允/ヨコハマ=YH)
3位 #31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀&中山雄一/BS)
4位 #7 Studie BMW M6(J.ミューラー&荒聖治/YH)
5位 #3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹&J.マーデンボロー/YH)
6位 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(R.ライアン&藤井誠暢/ダンロップ=DL)

開幕戦優勝の#65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹&蒲生尚弥/YH)は40kgのハンデが効いたか、予選18位だった。

決勝レースは明日(4日)の14時にパレードラップ開始予定、110周で争われる。気になるのは天候だが、現状の予報では今夜から明日の朝にかけて雨になる模様。決勝までには回復するものと見込まれるが、スタート時に路面がどういった状況になっているかも含め、予想外の天候変化に翻弄されることも少なくない富士での長距離500km戦だけに、予断を許さないレース展開となる可能性もありそうだ。

《遠藤俊幸》

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