舗装路でのキビキビ感と快適性に好印象…グッドイヤーのSUV用タイヤを、マツダ CX-5で試す

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SUV用低燃費タイヤ「エフィシエントグリップ SUV HP01」をマツダ CX-5 で試した
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  • グッドイヤーのSUV用低燃費タイヤ「エフィシエントグリップ SUV HP01」
  • グッドイヤーのSUV用低燃費タイヤ「エフィシエントグリップ SUV HP01」
  • グッドイヤーのSUV用低燃費タイヤ「エフィシエントグリップ SUV HP01」

乗用車をベースにしたクロスオーバーSUVとオンロード走行を主体とするドライバーをターゲットに開発されたのが、グッドイヤーのオンロード重視のSUV用低燃費タイヤ「エフィシエントグリップ SUV HP01」だ。マッド+スノー(M+S)表示のオールシーズンタイヤだが、従来製品の「ラングラー HP」よりオンロード志向を強め、運動性能だけでなく、快適性も引き上げている。

今回は、エフィシエントグリップ SUV HP01の実力を、高速道路やワインディングロードに持ち込んで試してみた。試乗車は、「SKYACTIV-D」と命名される直噴ディーゼルターボエンジンが人気となっているマツダの『CX-5』である。装着したのは、純正と同じ225/65R17サイズ。空気圧も指定の2.3kgf/平方cm(230kpa)に合わせた。

◆静かな車内で快適にドライブ、燃費やライフにも期待

走り出して最初に気がついたのは、静粛性の高さである。M+Sタイヤの多くは、タイヤから発生するブロックノイズが耳障りだ。これがロングドライブでは苦痛になっている。が、エフィシエントグリップ SUV HP01は不快なノイズが上手に抑えられ、快適性が高かった。試乗は横浜市内からスタートしたが、第三京浜道路に入っても好印象は変わらない。スピードを上げていってもタイヤからのパターンノイズは上手に抑え込まれていた。静かだから、パッセンジャーシートの人との会話が弾む。また、リラックスした気分でオーディオに耳を傾けることができるだろう。

高速走行ではビシッと安定した走りを披露した。SUVは車両重量が重く、重心も高いからタイヤにかかる負担は小さくない。だが、エフィシエントグリップ SUV HP01はパターン面とサイド面の剛性が高く、安心感がある。直進時はステアリングの収まりはいいし、路面からのインフォメーションも的確だ。路面の凹凸による挙動の変化や突き上げのショックも上手に受け流す。強い横風にあおられたときもしたたかに直進を保ち、落ち着いていた。たとえ流されたときでも舵の修正はラクだ。余裕をもって対処できる。

素早いレーンチェンジを行ったときでもクルマのゆれとふらつきを上手に抑え込んでいた。高いコントロール性と優れたグリップ能力を見せ、安心感がある。大きな転舵を与えても路面をしっかりととらえ、挙動変化は大げさではなかった。ロールが抑えられているだけでなく、揺り返しの収まりも速やかだ。最後までしっかりと舵が利くなど、優れた危険回避能力を身につけている。

高速走行で感心したのは、転がり抵抗が低く抑えられていることだ。下り坂はもちろん、勾配の緩いところでも空走する距離は長かった。アクセルを緩めると、惰性で走れる距離が他のM+Sタイヤよりはるかに長い。トレッドゴムに工夫を凝らして転がり抵抗を減らしていることの効果は絶大だった。アクセル開度を小さく抑え、踏む時間を短くできるから自然と燃費はよくなる。負担も軽減するのでロングライフにも貢献するだろう。

転がり抵抗を減らして燃費を稼ごうとするタイヤは、ウエット路面や滑りやすい路面でのグリップ性能に頼りなさを感じることが多い。今回、ウエット路面は走っていないが、舗装の継ぎ目やマンホールの上を駆け抜けても唐突に滑り出すことはなかった。挙動の変化は穏やかだ。また、荒れた路面や突起の乗り越えもスムースにこなした。

◆コーナリングでも安定性を発揮

乗心地も洗練されている。M+Sタイヤはソフトな乗心地を売りにしているタイヤが多い。その反面、突起の乗り越えなどでよれや揺れが気になる。エフィシエントグリップ SUV HP01は上手にたわみ、揺れの収まりも早く感じられた。乗心地はソフトとはちょっと違う。サマータイヤのように、剛性の高い、安心感のある乗心地が特徴だ。

コーナリングパワーや横剛性も満足のいくものだった。大黒パーキングエリアへの出入りは、大きなRでラウンドするからタイヤの剛性と操縦安定性がはっきりと分かる。エフィシエントグリップ SUV HP01は優れたコントロール性と絶大な安心感を見せつけた。意識して速いスピードで走り、横Gを発生させたが、優れた舵の利きと追従性のよさを披露している。横浜横須賀道路を下り、鎌倉へと続くワインディングロードでも身のこなしは軽やかだ。タイヤがしっかりと路面をグリップし、リアも安定しているから狙ったラインに乗せやすい。クルマの動きが滑らかだから、クルマ酔いに悩まされる人も少ないはずだ。

タイトコーナーでは舵の感じが滑らかで気持ちいい。応答性はハイパフォーマンスタイヤのようにシャープではないが、重心の高いSUVには敏感すぎない味付けで扱いやすかった。回り込んだコーナーや連続するコーナーでも追従性がよく、アンダーステアは軽微である。しっかりとした手応えがあり、ふらつかないから狙ったラインに乗せやすい。コントロールできる領域が広いのは美点だ。優れた安定性は安心感にもつながっている。また、トラクションのかかり方がいいだけでなく、ブレーキの利きもよく感じられた。ビギナーからベテランまで、満足度の高いタイヤと言えるだろう。

◆グッドイヤー エフィシエントグリップ SUV HP01 専用サイト

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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