ホンダの2016年春闘交渉は、集中回答日の前日である3月15日に経営側が回答を提示した。ベースアップ(ベア)は3000円の要求に対し1100円、年間一時金は満額となる5.8か月分となった。
自動車メーカーの今春闘では、ベアの統一要求が前年の6000円から3000円に引き下げられたものの、ホンダの回答は厳しい水準となった。16年3月期の業績は、過去最高を更新する自動車メーカーが多いものの、ホンダはエアバッグのリコールに伴う費用負担などで連結営業利益は2%の小幅増益と低迷している。
一方の一時金は前年に続いて満額回答となったものの、前年実績の5.9か月分を0.1か月下回った。