旭化成は、欧州市場での自動車向け事業を拡大するため、ドイツ・デュッセルドルフ市に「旭化成ヨーロッパ」を設立し、4月1日から営業を開始する。
同社は、4月1日から旭化成ケミカルズ、旭化成せんい、旭化成イーマテリアルズの素材関連子会社3社を吸収合併し、旭化成エレクトロニクスとともに、マテリアル領域として集約し事業持株会社として事業間の連携強化、シナジーの最大化を目指している。
マテリアル領域では、事業横断的にマーケティング活動、製品提案力を強化し、中でも多くの事業が取り組んでいる自動車分野に注力する。
欧州市場では、マテリアル領域の顧客の多くが自動車関連産業で、特にドイツは、自動車分野のグローバルな情報発信基地として重要な拠点となっている。これまで欧州では、事業ごとに現地法人を設立し事業活動を行ってきたが、欧州自動車関連産業との連携を強化し、拡大が見込まれる自動車分野を中心に、欧州市場での事業拡大を加速するため、ドイツ・デュッセルドルフ市に「旭化成ヨーロッパ」を設立した。資本金は100万ユーロ。
「旭化成ヨーロッパ」では、マテリアル領域での自動車関連産業を中心とした事業横断的マーケティング、自動車関連素材の研究開発・技術サービスや顧客ニーズへの迅速な対応を行い、欧州市場でのプレゼンスの向上、収益最大化を図る。