石井啓一国土交通相は3月4日の閣議後会見で、ディーゼル車の排出ガス試験に路上走行検査を導入する方針を明らかにした。
フォルクスワーゲンのディーゼル車排ガス不正ソフト問題を受けて、国産ディーゼル車の排ガス調査を行ったところ、一部の車両に路上走行時の窒素酸化物排出量が台上検査の規制値を上回るものがあることが判明していた。
石井国交相は「この調査結果を受けて、昨日の環境省との合同検討委員会で、路上走行検査を導入することで概ねの理解を得たと報告を受けている」と述べ、さらに「今後は、路上走行検査の導入に向け、具体的な方法、規制値のあり方、排出ガス低減装置の作動の停止を可能とする範囲などについて検討を進めていきたい」と述べた。