イタリアのデザイン工房で、フォルクスワーゲングループに属するイタルデザイン・ジウジアーロは3月1日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー16において、『GT Zero』を初公開した。
GT Zeroは、イタルデザイン・ジウジアーロの最新コンセプトカー。開発コンセプトは、「イタリアン・グリーン・モジュラー・グラン・トゥーリスモ」。また、GT Zeroは、イタルデザインの輝かしい歴史に敬意を払いつつ、将来へのビジョンを提示した1台でもある。
その外観は、ガルウィングのサイドドアを持ったシューティングブレーク風。モノコックカーボンフレームに、アクティブエアロダイナミクスを備えたボディを組み合わせる。六角形のリアウインドウが特徴的。ボディサイズは、全長4918mm、全幅1974mm、全高1274mm、ホイールベース2875mm。
室内は、2+2または3+1のレイアウトが可能。ダッシュボードの大型モニターには、OLED技術を導入する。また、スイッチ類を全て廃し、大型モニターのマルチタッチコントロールに操作系を集中させた。
モジュラー車台に搭載されるパワートレインは、EVまたはハイブリッドに対応。ジュネーブで披露されたのはEVで、モーターはフロントに2個、リアに1個の合計3個で、4輪を駆動。トータルで490psのパワーを引き出し、最高速250km/hの性能を発揮する。バッテリーの充電は、80%の容量なら、約30分で完了する。