ホンダが1月29日に発表した2016年3月期の第3四半期累計(4-12月期)連結決算は、リコールに伴う品質関連費用など販売管理費の増加により、営業利益は前年同期比3%減の5672億円となった。
4輪車のグループ世界販売は22%増の351万台と、中国の伸びなどによって好調に推移した。だが、エアバッグのリコールの増大で費用の積み増しを迫られた。最終損益(当期利益)は2%増の4379億円だった。
通期の予想は、2輪車販売などの下方修正で売上収益(売上高)を従来比で500億円下方修正したものの、営業利益6850億円(前期比2%増)、当期利益5250億円(3%増)は据え置いた。岩村哲夫副社長は利益予想について、「売上台数の減少や新興国通貨安などの影響はあるものの、コストダウン効果により前回と同額にした」と説明した。