フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは1月28日、イラン市場に復帰すると発表した。2012年のイランからの撤退以来、4年ぶりの復帰となる。
PSAプジョーシトロエンはイランのパートナー、ホドロ社との間で、折半出資の合弁新会社を設立することで合意。今後5年間で、最大4億ユーロ(約520億円)の投資を行う。
この投資を利用して、イランの首都、テヘランの旧工場を刷新する計画。テヘラン新工場は、2017年後半に稼働する見通し。なお、イラン市場に投入する車種は、プジョーブランドの『208』、『2008』、『301』を予定。
イランの新車市場は、2011年に年間160万台とピークに。その後、経済制裁により、落ち込んだ。しかし、経済制裁の解除により、2022年までには、年間200万台に拡大することが見込まれる。
PSAプジョーシトロエンのカルロス・タバレス会長は、「この戦略的な合意が、PSAとホドロの30年に及ぶ協力の歴史において、新たな章の始まりになる」と語っている。