欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは1月8日、2015年の世界新車販売の結果を公表した。アウディやセアト、シュコダ、ポルシェ、商用車のMANやスカニアを含むグループ全体の総販売台数は、993万0600台。初の1000万台超えとなった2014年に対して、2%減だった。
市場別では、単一国としては最大市場の中国(香港を含む)が、前年比3.4%減の354万8600台と後退。中国を含めたアジア太平洋地域も、3%減の393万4900台と、マイナスに転じた。
また北米は、前年比4.4%増の93万1800台。このうち米国は、前年比1.2%増の60万7100台と、2年ぶりの前年超え。南米は55万8300台にとどまり、前年比は29.8%減。このうち、ブラジルは、38.1%減の38万9900台だった。
一方欧州は、信用不安から抜け出し、前年比2.5%増の404万5400台と、2年連続の前年超え。このうち、西欧(ドイツを除く)は、4.8%増の343万0200台。地元のドイツは4%増の128万9100台と、2年連続で増加する。
ブランド別では、フォルクスワーゲン乗用車部門が前年比4.8%減の582万3400台と後退。アウディは3.6%増の180万3200台、シュコダは1.8%増の105万5500台、セアトは2.4%増の40万台を販売している。