米国の自動車ベンチャー、VLFオートモーティブは1月8日、米国で1月11日(日本時間1月11日深夜)に開幕するデトロイトモーターショー16において、『ディスティノ』(DESTINO)の改良モデルを初公開すると発表した。
VLFオートモーティブ(旧VLオートモーティブ)は2012年、元GM副社長で、シボレー『ボルト』の開発を主導したことで知られるボブ・ラッツ氏が、実業家のギルバート・ビレリアル氏らと立ち上げた自動車ベンチャー企業。その第一号車として2013年1月、デトロイトモーターショー13で発表されたのが、ディスティノ。
ディスティノは4ドアのスポーツカー。そのデザインは、米国フィスカーオートモーティブのプラグインハイブリッド(PHV)4ドアスポーツ、『カルマ』に似ている。それもそのはず。このプロジェクトには、フィスカー創業者のヘンリック・フィスカー氏も協力しており、ディスティノはカルマをベースに開発された。
カルマとの最大の違いは、パワートレイン。PHVシステムを降ろし、GMの先代シボレー『コルベット』の最強グレード、「ZR1」用のLS9型V型8気筒ガソリンエンジンに載せ替えた。6.2リットルV8スーパーチャージャーは、最大出力638hpを発生する。
今回、VLオートモーティブは、車名をVLFオートモーティブに変更。新社名に冠された「F」は、フィスカー氏を意味し、同氏をデザインおよび商品戦略のトップに迎え、新体制で再出発を図った。
同時に、デトロイトモーターショー16では、ディスティノの改良モデルを初公開する計画。デザイン面を中心に、変更が施される予定だ。