世界的規模に拡大したタカタ製のエアバッグインフレーターの不具合問題。同社製エアバッグの異常破裂により、米国で新たな死者が出たことが分かった。
これは12月23日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。「タカタ製エアバッグの異常破裂が原因とみられる事故により、ドライバー1名が死亡した」と発表している。
NHTSAによると、この事故は7月、米国ペンシルベニア州ピッツバーグで発生。車両は、2001年モデルのホンダ『アコード』だった。
このアコードは、タカタ製エアバッグの異常破裂が起きやすいとされる高温多湿の気象条件の地域で、長年使用。2010年にリコール(回収・無償修理)の対象車に指定されていたという。
NHTSAは、「タカタ製エアバッグの異常破裂が原因と見られる事故による死者は、米国で8人目。世界では9人目」と説明している。