【トヨタ プリウス 新型】メインカラーが「赤」や「ライムグリーン」になった理由とは

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フルモデルチェンジしたトヨタ『プリウス』のボディカラーは、車両のキャラクターをアピールすべく、これまでのハイブリッド特有のカラーからの脱却が図られている。

3代目となる先代プリウスのカラーも担当した、トヨタ自動車デザイン本部デザイン開発部カラーデザイン室の居垣富実子さんは、「これまでのハイブリッドのカラーはライトブルーやパープルなどで進めてきたが、現在それらのカラーが定着し始めたので、『アクア』あたりから、車両のキャラクターをアピールする方向に変えていこうとしている」と話す。そこで新型プリウスは、「アクアを上回るような、革新的でクリアなカラーを開発したいと思った」と述べる。

そのコンセプトは “アイコニックヒューマンテック”で、これはデザイン全体の統一したコンセプトワードだ。「遊び心、ユーモアを持たせながら、人とテクノロジーの融合というコンセプトで開発した」と居垣さん。

特にカタログ上では「エモーショナルレッド」と、「サーモテクトライムグリーン」をアピール。「今までにない設定であまりアピールして来なかった赤と、“遮熱カラー”としてサーモテクトライムグリーンを採用したので、鮮やかでクリアな色としてそれらをアピールしている」という。

そのサーモテットライムグリーンは、赤外線を反射する粒子を用い、 遮熱機能を持たせることに成功した世界初の技術だ。他のカラーではなくこのライムグリーンを選んだ理由として居垣さんは、「世界初の技術をアピールするのには、新芽のようなフレッシュさ、若々しさをイメージさせるこのライムグリーンがふさわしいと考えたからだ」と説明。

そして今後としては、「今回、このライムグリーンでユーザーに認識してもらい、今後はもう少しベーシックな色でも展開していきたい」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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