国交相、富山ライトレールの富山駅乗入れ・複線化など認定

鉄道 行政
富山ライトレール富山港線の富山駅北停留場。富山駅在来線ホームの高架化に伴い、在来線の高架下に乗り入れる計画が国交相に認定された。
  • 富山ライトレール富山港線の富山駅北停留場。富山駅在来線ホームの高架化に伴い、在来線の高架下に乗り入れる計画が国交相に認定された。
  • 今年3月に開業した富山軌道線の富山駅停留場。この写真の背後に富山港線の富山駅停留場が整備され、富山港線と富山軌道線の直通運行が図られる。
  • 富山駅在来線ホームは高架化工事が進行中。あいの風とやま鉄道線(上り)とJR高山本線のホームは既に高架化されているが、あいの風とやま鉄道線(下り)の高架化はこれから。高架化が完了するのは2017年度末の予定だ。
  • 今回認定された区間のルートと軌道の配線。既設区間でも停留場の新設と複線化が行われる。

国土交通大臣は12月7日、富山ライトレールなどが申請していた軌道運送高度化実施計画の変更を認定した。

認定の概要によると、申請区間は富山駅停留場から富山駅北停留場やインテック本社前停留場を経て、奥田中学校前駅までの1.19km。このうち新たに軌道を整備する延伸区間は富山駅~富山駅北間で、富山駅北~奥田中学校前間は2006年4月に富山ライトレールの富山港線として単線で開業した既設区間になる。

2017年度末に富山駅の在来線ホームが高架化されることから、富山港線を富山駅北停留場から在来線高架ホームの下まで軌道を約90m延伸する。これに伴い、富山駅北停留場を高架下に移設し、同時に富山駅停留場に改称する。運賃は現在の200円均一にする。

隣接する新幹線ホームの下にも、富山地方鉄道(地鉄)が運行する路面電車(富山軌道線)の富山駅停留場が設置されており、富山港線と富山軌道線の両停留場をつなぐ形で直通運行を行う。このほか、既設のインテック本社前~奥田中学校前間に永楽町停留場(仮称)を新設。永楽町~奥田中学校前間の約340mを複線化する。

運行本数は平日が66本、休日が62本。オフピーク時は2本のうち1本が富山港線~富山軌道線の直通運行を行う。

事業期間は複線化工事が2016年度から2020年度まで。富山駅高架下への乗入れ工事は在来線の高架化が完了した後になるため、2018年度から2019年度までを予定している。開業は2020年の予定だ。

《草町義和》

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