イタリアの自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は11月中旬、10月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は6万9125台。前年同月比は8%増と、14か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比8.7%増の5万2586台と、10か月連続で増加。『500』シリーズと『パンダ』が、引き続き販売を牽引。フィアットブランドが10月、欧州Aセグメントにおいて、34か月連続で市場シェア1位を確保した。1-10月実績は、『500L』が7万1600台。SUVの『500X』も、ほぼ5万8000台と好調。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比29.8%減の4431台と、8か月連続で減少。アルファロメオは4349台を販売。前年同月比は7.4%減と、2か月連続で前年実績を下回った。
ジープブランドは、前年同月比74.4%増の7091台と、22か月連続の前年超え。これは新型コンパクトSUV、『レネゲード』投入の効果が大きい。
国別の販売実績では、地元イタリアとスペインが好調。10月実績の前年同期比は、イタリアが10.8%増、スペインが16.9%増。英国も6.2%増、ドイツも7.5%増と伸びた。
また、高級スポーツカーのフェラーリとマセラティは10月、欧州で合計759台を売り上げている。