短い時間ではあったが、第4世代となる新型『プリウス』のプロトタイプを走らせることができた。試乗は富士スピードウェイのショートサーキットと場内の連絡路を、新型モデルと旧型を乗り比べながら、というものであった。まず、結果からいこう。走りは、格段に進化していた。なによりもドライバーとクルマとの一体感が高まった。ステアリング操作、アクセル&ブレーキ操作に対する反応が、よりダイレクトになった。反応の悪さにイライラしないですむのだ。試乗コースにショートサーキットを設定するほどトヨタが自信を抱くのも納得だ。また、市街地走行をイメージできる連絡路での試乗は、ほぼ60km/h以下という速度域。そこでは、ほとんどの時間をEV走行でこなす。旧型モデルを比較に走らせてみても、やはりEV走行の頻度が増しているようだ。ハイブリッドシステムの高効率化が、EV走行拡大に貢献しているのだろう。また、騒音と振動の元となるエンジンが眠っているのだから、当然、静粛性アップの印象も強い。つまり、サーキットでも一般路でも新型プリウスはなかなかの走りを見せた。正直、今までは「燃費は良いけれど、走りはイマイチ」と思っていた。それを「燃費が良くて、走りもまずまず」に改めなければ、と思い至る試乗となった。今回のモデルチェンジによる進化の飛距離は、プリウスにとって過去最大になるのではないだろうか。■5つ星評価パッケージング:★★★インテリア/居住性:★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★鈴木ケンイチ|モータージャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会会員)新車のレビューからEVなどの最先端技術、開発者インタビュー、ユーザー取材、ドライブ企画まで幅広く行う。特に得意なのは、プロダクツの背景にある作り手の思いを掘り出すインタビュー。
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