ジェイテクトの安形哲夫社長は11月16日に都内で開いた記者説明会で「何らかの形で協業やM&Aなどを通じてだんだんインテグレートするようになっていかないと、少なくともティア1(一次請負)の地位は維持できない」との見方を示した。
安形社長は「我々が持っているステアリングやドライブトレイン(技術)だけでは限界があるので、(他社と)協業している。例えば作動制御のITCCシステム、カップリングをやっているが、デファレンシャルと一体化しようとすると、デファレンシャルメーカーと協業しないといけない。ということで、そういった協業を今進めている」ことを明かした。
その上で「小さい会社も何らかの形で協業やM&Aなどを通じてだんだんインテグレートするようになっていかないと、少なくともティア1(一次請負)の地位は維持できないだろう。我々としてもティア2(二次請負)にはなりたくないので、いろいろな手段を通じてインテグレーションを進めて、ティア1の地位を確保したいと思っている」と述べた。