日産自動車の国内販売部門を担当する星野朝子専務執行役員は10月20日、横浜市の本社で記者会見し、同部門の強化策などを説明した。
この中で星野専務は、商品技術の方向性を「電動化と(自動運転技術など)知能化分野の2本柱」とし、これに沿ってブランド力の強化や営業展開を図る方針を示した。
電動化では世界でも先頭を走っている電気自動車(EV)や、その技術を応用した同社ならではのハイブリッド車(HV)を拡充すると指摘した。EVは主力モデル『リーフ』の商品力を強化して12月に日本から投入を始める。
車両効率の改善などによって搭載バッテリーを現行の24kwhから30kwhと25%拡大、フル充電時の航続距離を228kmから280km(自社測定)へと23%延長させている。星野専務は、こうしたテコ入れ策などによって国内販売でのEV比率を「2020年には10%くらいを達成したい」と表明した。同比率は現状では数%程度にとどまっている。