一方、石浦を7点差で追う現在34点の一貴(#1 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)は予選2位、石浦の前につけた。「朝の走り出しから調子は良かったんですが、(コースを)飛び出してしまって、そこからリズムがとれなくてバタバタしましたね」という状況ながら、「それでもQ3にうまくマシンを合わせこめたとは思います。朝の最後から予選Q1、Q2にかけての流れがあまり良くなかったなかでの予選2位ですから、(これ以上の)贅沢は言えないかな、とも思いますね」と一貴は語る。
石浦も一貴も、それぞれに満足とはいえない状況ながらも上々の位置を確保してみせたというところだと思うが、その両者を上まわって今季初ポールを獲得したのがロッテラー(#2 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)だった。
予選4位は山本尚貴(#16 TEAM 無限)で、彼がホンダ勢最上位。5位もホンダ勢で、昨年のSUGO戦優勝者である野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。ポイントランク3位(29点)のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 LENOVO TEAM IMPUL/トヨタ)が予選6位。
小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)は予選7位だった。SUGOでも実戦は「12年ぶり」というコース不慣れな状況での戦いが続いているが、今回は「これまでよりも落ち着いて予選日を戦えましたね」との旨を語り、7位ながらも「Q3ではトラフィックに遭遇していなければ4番、3番くらいの可能性はありました。だから、ここ最近と同じくらいのところ(トップ3近辺)にはいると思います」と手応えはわるくなさそう。