ホンダは10月15日、大型二輪『ゴールドウイング』などのブレーキに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは『ゴールドウイング』『ゴールドウイングF6B』の2車種で、2011年9月24日~2015年9月22日に製造された計3019台。対象となるのは、前後輪のブレーキが連動する「デュアルコンバインドブレーキシステム」を持つモデル。
制動時に前輪から後輪へ制動力を伝えるセカンドマスタシリンダの構造が不適切なため、ブレーキホースから溶け出した亜鉛化合物とブレーキ液中の成分が反応して生成された化合物によって、ブレーキの液圧を解除するための油路がつまることがある。そのため、後輪ブレーキが引きずり、そのまま走行を続けると、後輪ブレーキが過熱して、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、セカンドマスタシリンダを対策品に交換する。また、ブレーキ配管を清掃し、リヤマスタシリンダを新品に交換する。
不具合は3件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。