一部のディーゼルエンジン車で、排ガス試験を不正にクリアする違法ソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲングループ。同社が、ディーゼルエンジンの環境対策を変更する。
これは10月13日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。同社は、「欧州と北米市場において出来るだけ早期に、SCRとAdBlueに切り替えていくことを決定した」と発表している。
SCRは、選択触媒還元を意味し、ディーゼル車に装着される排出ガス抑制装置。AdBlueは、高品位尿素水を指し、ディーゼル車の排出ガスを、浄化するために噴射する尿素水のこと。
今回、フォルクスワーゲングループが不正を行った「EA189」型エンジンは、旧世代のディーゼルユニット。そのため、SCRとAdBlue方式を導入しておらず、違法ソフトウェアを生み出す要因のひとつになった。
フォルクスワーゲングループは、「ディーゼル車には今後、最高の環境技術を備えた排ガス浄化装置だけを採用していく」と説明している。