【CEATEC 15】水嶋会長「今年からCPS/IOTエキシビションとして新たにスタート」

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CEATEC JAPAN実施協議会の水嶋繁光会長
  • CEATEC JAPAN実施協議会の水嶋繁光会長
  • 開幕前日の会場風景

CEATEC JAPAN実施協議会は10月6日、翌日から開催される「CEATEC JAPAN」についての記者会見を行った。その席上、水嶋繁光会長(シャープ会長)は「今年からCPS/IOTエキシビションとして新たにスタートしていく」と強調した。

2000年にスタートしたCEATEC JAPANは今回で16回目を数え、時代に合わせて内容も変わってきた。最初の10年は家電見本市の様相が強く、最新の家電が主に展示されていた。しかし2010年になると、他の産業との連系・融合を意識し、自動車、医療、ロボット関連の展示が増えた。そして、今年からはCPS/IoTの展示会へと変わっていくというのだ。

CPSとはサイバーフィジカルシステムの略で、実世界に浸透した組み込みシステムなどが構成するネットワークなどの情報をサイバー空間の強力なコンピューティング能力と結びつけ、より効率のよい高度な社会を実現するためのサービス、システムのことだ。そして、IoTとはインターネットオブシングスの略で、世の中に存在するさまざまなモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することである。

「今年は第一歩として、特別企画のNEXTストリートを展開し、ビッグデータを活用するCPS/IoTによって私たちの生活や社会が将来どのように変わるのか、経済産業省や内閣府、産総研、あるいは近畿日本ツーリスト、楽天などと連携させてもらい、先進的なサービスや技術を紹介します」と水嶋会長は説明する。

例えば、内閣府はICT技術を活用したインフラの維持管理、産総研は高精度な自己位置推定技術による自動走行車いす、近畿日本ツーリストはスマートグラスによるタイムトリップツアー、楽天がネットとリアルが融合した新しい買い物の提案という具合である。そのほか、約40社がCPS/IoT関連の技術やサービスを紹介しているそうだ。

「このような情報発信を通じ、今後他の産業やベンチャー企業、あるいは海外企業との連系をさらに強化していくことが大変重要だと思う」と水嶋会長は力説していた。

《山田清志》

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