太田昭宏国土交通相は10月6日の閣議後会見で、フォルクスワーゲンによるディーゼル車の排ガス不正を受けて、ディーゼル車を販売する国内メーカーおよび輸入事業者計9社に報告を求めたところ、「同様の不正ソフトが組み込まれている車両はない」との報告があったことを明らかにした。
フォルクスワーゲンジャパンからは、不正ソフトが組み込まれた車両は、排気量2リットル以下のディーゼルエンジンEA189型を搭載し、2008年以降に製造されたフォルクスワーゲン、同商用車、アウディ、シュコダ、セアトの計約1100万台(全世界合計)で、2リットル以下の他のエンジン搭載車については調査中との報告を受けたことを明らかにした。
太田国交相は「不正ソフトが組み込まれた車両について、技術的な解決方法および対策を検討中で、10月中に日本を含む関係当局に提示予定であるとの報告を受けた」と述べた。