【三菱 アウトランダー 改良新型】PHEVとガソリン車、デザインの違いと理由

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三菱 アウトランダー、PHEV(左)とガソリン車(右)
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  • 三菱 アウトランダー PHEV
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大幅にマイナーチェンジした三菱『アウトランダー』は、PHEVとガソリン車とでフロントを中心にデザインの差別化が図られた。

それぞれの特徴について、同社デザイン本部デザイン戦略・企画部エキスパートの鷲沢志朗さんは、「ガソリン車はSUVらしさをこれまで以上に強調することを目的に、サイドシルやフェンダーアーチなどに黒のガーニッシュを付け、下周りを黒くした。これにより、少し車高が高く見え、SUV感を強調している」と説明。

その黒いガーニッシュは、フロント左右からナンバープレート周辺の黒の塊につながっている。更にフロントグリルはメッキとシルバーの明るい色を使うことで、「グリル周りの存在感が強くなり、一方ナンバーの下の部分が左右方向に直線になっているので、グリル下の黒いエリアが必然的に下がって見える」という。つまり、グリル周りが上がって見えることから、クルマ全体も車高が高く見えるわけだ。

それに対してPHEVのフロント周りは、ナンバーを中心にボディカラーの入ったラインを通し、また、グリルを黒くした。その結果、「グリル周りが締まることから、車高が低く見える」と説明する。

更に、下周りを(黒ではなく)ボディ色で通しているので、「オフロードをがんがん走るイメージではなく、オンロードSUVとしてイメージを強調している」と話す。

鷲沢さんは、「PHEVの利点であるトルクフルでスムーズな速い走りは、オンロードの方がふさわしいだろうと、オンロードSUVという位置づけでデザインしている」とした。

また、ホイールについても、「ガソリン車は比較的コンベンショナルな、末広がりのスポーク状のホイールを大きく見せることに主眼を置いた力強いデザインであるのに対し、PHEVは、特徴的なキャラクターを反復させるとともに、切削タイプなので、削ったところは白く、そうでない黒いところは抜けて見えるので、結果的に白いキャラクターだけが浮き上がって見えるという、スペシャルなデザインになっている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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