フォルクスワーゲングループの全世界のおよそ1100万台に、排出ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアが装着されていた問題。同社が間もなく、車両の修理に乗り出すことが分かった。
これは9月29日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。同社は、「近い将来、対象車両を所有する顧客に対して、修理計画を通知する」と発表している。
この問題の対象車両は、「EA189」型と呼ばれるターボディーゼル「TDI」エンジン搭載車。フォルクスワーゲン乗用車ブランドでは、先代『ゴルフ』、先代『パサート』、初代『ティグアン』などが該当する。
また、欧州での対象車両は、現地の排出ガス基準、「ユーロ5」適合車のみ。フォルクスワーゲングループによると、最新規制の「ユーロ6」適合車は、該当しないという。
なお、フォルクスワーゲングループは、「問題となっている車両全てが、走行して危険ということはない」と、顧客に呼びかけている。