フォルクスワーゲンが米国の排ガス規制を逃れるために、車両に違法なソフトウェアを装着していた問題。日本市場への影響はあるのか。
現時点では、日本市場への影響はない。問題となっているエンジンは、ディーゼル。米国では、直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンに、不正なソフトウェアが装着されていた。
フォルクスワーゲンの日本での現行ラインナップは、ガソリン車、ガソリン車ベースのプラグインハイブリッド車(PHV)、EV。ディーゼル搭載車は存在しない。
しかし、日本市場ではここ数年、最新のクリーンディーゼル搭載車の人気が上昇。輸入車でも、BMWやメルセデスベンツなどが、ディーゼル車を日本市場に積極導入する動きを見せている。
フォルクスワーゲンもこの流れに従い、2016年初頭にも、日本市場へのクリーンディーゼル搭載車の投入を予定していた。しかし、今回の問題を受けて、日本市場への導入計画に遅れなどの影響が出ることが考えられる。