東京メトロ、千代田線に16000系マイナーチェンジ車…9月16日から営業運転

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16000系の4次車。9月16日から営業運転を開始する。
  • 16000系の4次車。9月16日から営業運転を開始する。
  • 4次車には全ての車両にフリースペースが設けられる。
  • SIVは「並列同期/休止運転方式」を導入。使用電力の低減を図る。
  • 照明はLEDを採用する。写真は車内灯。
  • 照明はLEDを採用する。写真はヘッドライト。
  • リアクトルは銅コイル形を採用する。

東京地下鉄(東京メトロ)は9月15日、千代田線に16000系電車のマイナーチェンジ車両(4次車)を導入すると発表した。9月16日から営業運転を開始する。

16000系は2010年11月から営業運転を開始した千代田線の車両。現在までに1~3次車の160両(10両編成16本)が導入されている。本年度導入分は従来車から設計を一部変更し、世界初の採用とされる補助電源装置(SIV)の「並列同期/休止運転方式」を導入する。このほか、全ての車両にフリースペースを設置。車内灯やヘッドライトは全てLEDにする。

現在の16000系は1編成中2台のSIVを搭載しており、1台のSIVが編成の半分(5両)に電力を供給している。「並列同期/休止運転方式」では、通常時は2台のSIVが同期して10両に電力を供給するが、使用する電力が少ない時は1台のSIVで10両に電力を供給し、もう1台のSIVは休止する。SIVの運転台数が減ることから、使用電力を抑えることができるという。

また、電車を駆動させるモーターの電気回路上で使用しているリアクトルに、電気抵抗を減らした銅コイル形リアクトルを採用する。従来はアルミ製のリアクトルを使用していたが、電気抵抗を低減できる銅製に切り替えることで電力の損失を減らす。

東京メトロは本年度中に16000系を80両(10両編成8本)導入する予定。その後も2017年度まで16000系を順次導入し、将来的には10両編成の車両を全て16000系に置き換えるとしている。

《草町義和》

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