アウディジャパンは8月20日、3代目となる新型『TT』を発売した。スタンダードモデルの「TT」、286psのハイパフォーマンスモデル「TTS」、そしてオープンタイプの「TTロードスター」と3車種同時にラインアップ。今回はTTロードスターの姿を写真で紹介する。
初代を踏襲し水平基調としながらも、スーパーカー『R8』に通じるエッジを効かせたデザインにより、スポーティな印象が強まった新型。ロードスターでも基本デザインは共通だ。ルーフを閉じた状態でもクーペより20mm低い全高によって、よりスポーツカーらしく低く滑らかなシルエットとしている。
ルーフはマグネシウムやアルミを採用し軽量化を追求した電動ソフトトップを採用。また、2+2シーターのクーペに対しロードスターでは完全な2シーターとなっているのが大きな違いだ。
電動ソフトトップは約50km/h以下であれば走行中でも開閉が可能。また、開閉に掛かる時間は10秒程度と素早く、ストレスなくおこなえるのも嬉しいポイントだ。内張りにはフリースレイヤーをはじめ5層構造とすることで高い遮音、遮熱効果を発揮。オープンタイプでありながらクローズド時にはクーペ同様の快適な空間を実現している。
高張力スチールとアルミを組み合わせたコンポジット構造のボディにより、高い剛性と軽量化を実現しているのはクーペと同様だが、ロードスターではさらに独自の構造を採用することでオープン時の剛性低下を最小限に抑えている。サイドシルとAピラーを結ぶ部分に強固なアルミ鋳造製部材を用いるだけでなく、さらにサイドシル自体もアルミ押し出し材にスチール製の補強を被せた強固な構造としている。また、ロールオーバー対策としては専用設計のAピラー、シート後方のロールオーバーバー、内部のスチールパイプなどに、強固なスチールをフル活用している。
パワートレインは230psを発揮する2リットルターボの「TFSI」。これに6速Sトロニックを組み合わせる。価格は605万円。