8月20日にジャカルタ郊外の見本市会場、ICEで開幕した「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)」。部品メーカー、や品メーカーのブースが並ぶホール1に、異色の出展者を発見した。日本から洗車機を持ち込んで展示したのはエムケー精工。
現在のインドネシアでは自動洗車機がほとんど普及しておらず、洗車は手洗いが基本。そんな中で「機械での自動洗車の良さを伝えたい」と出展意図を語るのは同社営業統括部の城本和男部長。
インドネシアでは自動車市場が拡大を続けている。これにともなって、洗車ニーズも増加するというのは自然な考えだ。それでは具体的に、いったいどんなメリットをアピールしてゆくのだろうか。城本部長は「節水、作業時間短縮、それにクオリティの平準化というのがポイントです」と明快に説明する。
洗車の自動化は、初期投資こそかさむものの労務コストを大幅に抑制できるほか、水の使用量を必要最小限に抑えることで水道コストも低減。素早い作業で客の回転率が上がることも、コスト低減と利益率の向上に繋がる。
また高水準のサービスを均等に提供できることも魅力になるという。「自動洗車機を使うとボディが傷だらけになるというのは昔の話。それに水資源を無駄遣いしないというエコロジカルさも、魅力として伝えたい」(城本部長)
今後は日本と同様に、サービスエリアやガソリンスタンド、洗車ショップなどに売り込んでいきたいという。市場ポテンシャルは未知数ながら、今後はインドネシア特有のニーズを探りながらの営業活動となるようだ。
「日本流そのままでは通用しない、ということも出てくるでしょう。そのときは”インドネシア流”を顧客といっしょに考えていきたいですね」と城本部長は今後の展望を語っている。