NC旋盤の改良でクリーンな生産ラインを実現…ボッシュ栃木工場

自動車 ビジネス 企業動向
敷地面積12万5022平方メートル、建床面積3万4172平方メートルを誇るボッシュ栃木工場
  • 敷地面積12万5022平方メートル、建床面積3万4172平方メートルを誇るボッシュ栃木工場
  • ABS組み立て中。
  • ABS組み立て中。
  • 清潔なABSライン。
  • ABS加工中。
  • ABS加工中。
  • ABS加工中。
  • ABS加工中。

ボッシュが同社栃木工場の内部を報道陣に公開した。

ボッシュはドイツ・ブライヒャッハをはじめ、フランス・ムーラン、ロシア・サマラ、米国・チャールストン、メキシコ・アグアスカリエンテス、ブラジル・カンピーナス、中国・成都/蘇州、タイ・アマタ、インド・チャカンなど全世界に工場を有し、栃木工場はABS/ESPユニット、吸気圧センサーの生産拠点になっている。

佐野博文・工場長によれば、世界中で製造されたパーツが同工場のシャシー事業部に集結され、最終的な組み立てがおこなわれる重要拠点とのこと。

公にされたのは、ABSのハウジング加工と組み立てラインの一部で、工場内は床も壁も機械も、そして従業員らの服装も驚くほどクリーン。佐野工場長によると、「NC旋盤の改良」が大きな効果をもたらしたという。

切削時に発生する切り粉や切削油をエアで吹き飛ばす昔ながらの方法を、バキューム方式に変更することによって、床に切りくず1つ落ちていない清潔な組み立てラインを実現し、生産効率を高める一因にもなった。

また、不良品が工場内で見つかったときには原因を徹底追求し、その度に確実な対策を講じてきた結果、「不良品は1か月に1点出るかどうか」というレベルに達している。

こうした積み重ねにより、納入先の各自動車メーカーから厚い信頼と高評価を受け、数多くのアワードを受賞するにいたった。

敷地面積12万5022平方メートル、建床面積3万4172平方メートルを誇る栃木工場は、栃木県那須塩原市にある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集