【モデューロ N-BOXスラッシュ 試乗】パラレルターンのようなリズミカルな走り…井元康一郎

試乗記 国産車
モデューロN-BOXスラッシュ
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アメリカンカスタム風をモチーフにしたホンダの軽自動車『N-BOXスラッシュ』にホンダアクセス製のサスペンションやドレスアップ部品を組み付けたモデューロバージョンを短時間テストドライブする機会があったので、短評をお届けする。ベースモデルは「Xターボ」で、試乗ルートは群馬北方、みなかみ町猿ヶ京温泉界隈。

「誰もがいつでも、どんな道でも気持ちよく走りを楽しめる」というのがモデューロサスペンションのコンセプト。実際に乗ってみると、バランスよくロールさせることで良好な旋回姿勢を作ることを重視したセッティングであることが伝わってきた。

ノーマルのハンドリングも悪いというわけではないのだが、『N-ONE』など他の軽モデルと同様、フロントサスペンションの突っ張り感が強いのが難点で、ハンドル操作で強引にコーナーをクリアするようなところがある。モデューロ版はフロントが適切に沈み込むため、S字が連続するようなところでもスキーのパラレルターンのように体感でリズミカルに走ることができた。

ロードホールディングを改善するため、道路のひび割れや小さなうねりなどを通過するときの微小なストローク領域でもスムーズに動くようなダンパーチューニングがなされているが、それが乗り心地にも寄与しているようで、ハーシュネス(ザラザラ感、突き上げ感)が標準状態に比べて大幅に減り、とてもフラットな乗り味になった。

サスペンションキットの価格は税込み8万1000円。スラッシュを買ったもののノーマルの乗り心地やハンドリングの質感にいまひとつ満足できないというカスタマーがその不満を解消するにはうってつけの商品と言えそうだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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