「アウディが合うでぃ」といったのは、なでしこジャパンの監督。乗り出しで249万円を実現したアウディ『A1』のベースグレード、1.0TFSIは、価格設定のみならず、軽快な走りにも好感をもった。3ドアの外観はもともとスッキリとしたもので、ランプ、グリル、バンパー等の形状が新しい。が、一瞬で新旧の見分けがつくなら「貴方は立派なアウディ・マニア!」といったところか。ボディ色は若干だけ整理されつつも、“コントラストルーフ”と呼ぶ、アーチ部(とルーフ)の色を違えたコーディネーションは変わらず用意される。一方で内装は、基本的に従来どおりのデザインを踏襲。試乗車はベースグレードで、モノトーンのファブリック内装だったが、とてもシンプルで清楚で「いいね!」だった。3ドアはカタログの数値で見ると前席の幅方向のサイズが5ドア(スポーツバック)より僅かに大きい。3ドアたる根拠…そう言うべきか。走りも清々しい。VW『up!』にも搭載する3気筒の1リットルエンジンのターボ版(95ps/16.3kgm)は7速Sトロニックとの組み合わせで、ゆったりとも俊敏にも走れる。パワーフィールにガサツさはなく、音や振動も抑え込まれている。アイドリングストップ後の再始動もスッ!と静か。185/60 R15タイヤを履く“普通の足”は、滑らかでフラットライドで優しいもの。Aピラーが手前に引かれ車両感覚が掴みやすいアウディ車の美点は息づいており、運転しやすく、なるほど“Young at Heart”なベテランのドライバーにもふさわしい1台だ。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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