メルセデス・ベンツ日本が発売を開始した『CLAシューティングブレーク』は、同社の5番目の戦略モデルと位置づけられ、このクルマでいったん戦略モデル群は完成となる。
この戦略モデルの定義について、同社商品企画・マーケティング部マネージャーの嶋田智美さんは、「新規ユーザーの獲得に向けて、2012年から導入を進めてきた車群で、若い30代から40代のユーザーをターゲットにし、スタートプライスも300万円前後のクルマである」と説明。
具体的には、スポーティで革新的な『Aクラス』。広い室内空間と優れた実用性を備えた『Bクラス』。昨年5月に発表したSUVテクノロジーと力強さを備えた『GLA』。スポーティさとダイナミックさが際立つスタイリッシュなフォルムの4ドアクーペの『CLA』。そして、CLAシューティングブレークである。
これらモデルにより、「家族構成やライフスタイルの多様化に対応する、あらゆるユーザーのニーズに応えることが出来る」と嶋田さん。これまでの販売台数は、Aクラスが9500台。Bクラスが4500台、CLAが4400台(注文に対して供給が追い付いていないので現状この台数だという)。昨年5月に発表したGLAはフルイヤーではないものの4200台で、合計2万2500台となり、昨年のメルセデス・ベンツ日本全体の販売台数は6万834台であったことから、37%をこの車群で占めている。
嶋田さんはこの割合について、「5年前は(全体で)3万台少々の数字に対して、GLAやCLAがなかったこともあり19%だった。そこから現在の比率は倍増している」と評価する一方、戦略モデル以外の伸びも大きく、「新型『Cクラス』をはじめ、『Eクラス』、『Sクラス』など、もともとメルセデスが得意とするセグメントも好調だ」と述べ「戦略モデルの台数は、我々は“オントップ”と考えている」とコメントした。
そして、2015年の台数では、1月から5月のメルセデスブランド全体で2万6000台を販売しており、「過去最高を記録した昨年の台数に比べても、プラス13.2%と二ケタ増を記録している」と好調であることをアピールした。