【レッドブル・エアレース 第2戦】風向きに翻弄された予選、“空のF1”で14人のパイロットがタイムを競う

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予選1位通過となったニコラス・イワノフ選手の飛行
  • 予選1位通過となったニコラス・イワノフ選手の飛行
  • レッドブル・エアレース 第2戦
  • レッドブル・エアレース 第2戦
  • スタートとゴールの起点となるパイロン。パイロンを抜ける時は水平飛行であることが求められる
  • 主催者発表の来場者数は6万人
  • 新機体で臨んだ室屋義秀選手の飛行
  • 開場時刻ではまだ小雨が降っていた
  • 開場のあちこちではアトラクションが行われ、来場者を楽しませてくれた
“空のF1”の異名を取る「エアレース」の世界選手権が初めて千葉県・幕張で開催。世界トップレベルの14人のパイロットが集結し、16日は6万人の大観衆が見守る中、その予選が開かれた。また、2009年のレースから参加している日本人の室屋義秀選手の活躍も期待される。

エアレースは、レース専用となる機体を操縦し、設置されたコースを複数のパイロンをくぐるように通過してタイムを競う。レースに参加する飛行機の最高速度は370キロにも達し、その時パイロットにかかる重力は通常の10倍! パイロット達の鍛え抜かれた精神力と高い操縦技術がレースの勝敗を左右する。

とくに今回の千葉で行われるレースは、同じコースを2度回る通常のレースと違い、会場となった幕張海浜公園の長さに合わせて約4キロの1度だけ回るコースを設定。直線が主体となるシンプルなコースではあるが、東京湾は風の向きがよく変わることで知られ、その際のコントロールをどう行うかポイントとなる。

予選は単純なタイムトライアル方式で記録したタイムで順位が決まる。各選手とも2回のフライトを行い、速い方のタイムが記録となる。その記録を元に1対1のヒート方式で対戦する決勝の「ラウンドオブ14」の組み合わせが決まる。

「ラウンドオブ14」の各組み合わせは1位と最下位(14位)、2位と13位というふうに上位と下位が交わる形となり、決勝ではまず7人の勝者を決定。この7名と敗者の中で最も速かった1名を加えた8名で行い、ここで4名を選出。最後はこの4名が表彰台をかけて競い合う流れとなる。

なお、コースに立てられたパイロンに機体が触れるとペナルティとして3秒が加算される。

予選が行われた16日は、朝から小雨が降るあいにくの天気だったが、入口付近には入場を待つ観客が傘を差しながら長蛇の列。この時、視界不良でスタート時間は遅れに遅れ、結局チャレンジャークラスは予定を1時間以上押して開始することとなった。

しかし、チャレンジャークラスの飛行が始まると、観客達の願いが通じたのか、雨はほとんど止んだ状態に。メインのマスタークラスの予選が始まる頃には完全に雨が上がっていた。

予選が始まると、トレーニングでは51秒台が続出していたものの、後半で風の向きが変わったことで多くの選手が期待のコントロールに苦しむことになった。コース上に立てられたパイロンに機体が触れる選手が相次ぎ、パイロンの回復のために数分間にわたってレースが中断されることもあった。

予選で1位のタイムを獲得したのは、ニコラス・イワノフ選手(フランス)だったが、2回目でパイロンに触れてタイムを落としてしまったほど。さらに昨年の覇者ナイジェル・ラム選手(イギリス)は、風をうまく活かせず11位という結果に甘んじてしまった。一方、期待の室屋選手もトレーニングで51秒台をたたき出したものの、予選本番では52秒台半ば。いずれにしてもわずか1秒の中に7人の選手が入るまれに見る混戦となったのは確かだ。

この日の結果は以下の通り。
1位:ニコラス・イワノフ    51.102秒
2位:マティアス・ドルダラー  51.530秒
3位:ポール・ボノム      51.653秒
4位:マット・ホール      51.951秒
5位:マイケル・グーリアン   52.014秒
6位:マルティン・ソンカ    52.024秒
7位:カービー・チャンブリス  52.086秒
8位:フアン・ベラルデ     52.106秒
9位:室屋義秀         52.429秒
10位:ピート・マクロード    52.614秒
11位:ナイジェル・ラム     53.375秒
12位:ハンネス・アルヒ     53.416秒
13位:ピーター・ベゼネイ    55.183秒
14位:フランソワ・ルボット  DNS
《会田肇》

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