14日、全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)第2戦のエントリーリストがシリーズ統括団体のJRPから発表された。世界耐久選手権(WEC)第2戦のフリー走行で負傷した中嶋一貴はSF第2戦を欠場、代わって大嶋和也がTOM'Sチームから出走する。
今季の一貴はSF(#1 PETRONAS TEAM TOM'S)とWEC(#1 TOYOTA GAZOO Racing)にフル参戦というかたちだったが、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されたWEC第2戦、雨中のフリー走行(4月30日)でクラッシュに遭遇し、脊椎の一部を骨折するというケガを負って現地の病院に入院、同レースを欠場した。
不幸中の幸いにも、一貴の負傷は当初懸念されたほど重いものではなく、TOYOTA GAZOO Racingの公式サイトでは13日時点で「すでに自由に動ける状態」「欧州にてリハビリ中」との旨と、「WEC第3戦ルマン24時間レースのテストデー(5月31日)と本戦(6月13~14日決勝)への参加を目指している」ことが報告されている。5月9日にはモナコで開催されたフォーミュラE第7戦の現場にも顔を出すなど、復帰に向けての道のりは順調そうでなによりだ。
しかしながら、5月23~24日開催のSF第2戦(岡山国際サーキット)には間に合わず、TOM'Sチームの1号車には大嶋和也の搭乗が決まった。大嶋は近年こそSFに参戦していないが、2010年にはTOM'Sで初優勝を飾った経緯もあるなどする28歳。SUPER GTのGT500クラスにENEOS SUSTINA RC F(Team LeMans)で参戦しており、LEXUS/TOYOTA陣営の主戦選手のひとりである。
SF開幕戦で2位となり、シリーズタイトル連覇、3度目の戴冠を目指してまずまずのスタートを切った一貴にとって、7戦しかないなかでの1戦欠場は痛いが、おそらく復帰するであろう第3戦(7月18~19日/富士スピードウェイ)からの巻き返しを目指していくことになる。