【JNCC 第2戦】14年チャンピオン渡辺学、新タイヤ投入で広島大会優勝

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320台が広島大会を戦った
  • 320台が広島大会を戦った
  • 優勝の渡辺学(YZ250FX)
  • 渡辺学
  • 2位は鈴木健二(YZ250FX)
  • 小林雅裕(CRF450R)、矢野和都(350EXC-F)のバトル
  • 渡辺はブリヂストンの新型タイヤX20で参戦

日本最大のクロスカントリーレース、JNCCの第2戦が4月12日、広島県テージャスランチにて開催。JNCCの会場としてスタンダードな同会場は、牧場ながらも高低差のあるフィールドで、また広大かつセクションに富むことで人気を誇る、西日本の代表的会場である。

レース2日前まで降り続いた雨によって、ところどころマディの状態が残るものの、全体的にドライコンディション。むしろ、様々な路面を楽しめるという点では、理想的な状態であった。

目下、2014年チャンピオン渡辺学と、2013年チャンピオン鈴木健二がしのぎを削るJNCCシリーズであるが、この広島においても様相は同じであった。ホールショットを奪ったのは、フルシーズン参戦をとりやめスポットでこの広島大会に出てきた水上泰佑。鈴木がすぐにこれをかわし、渡辺学はスタートに出遅れるといった立ち上がり。

しかし、オープニングラップをトップで戻ってきたのは渡辺。出遅れた分ゆっくりと一人一人しとめながら、大きなリードを保って単独トップへ。2番手争いは小林雅裕、矢野和都の若手2名で鈴木は序盤からミスが多く4番手でレースが進んでいく。

3周目には鬼門となっていたガレ場セクションで、矢野がバックマーカーに阻まれ、小林に先行を許すだけでなく、鈴木や内山裕太郎にパスされてしまう。

レースも中盤になると鈴木が渡辺の前に出るほどの追い上げを魅せるが、時すでに遅しで鈴木は「序盤でミスして、池に落ちたりしているんですよね。体力はもう使い果たしていて電池切れ」。渡辺は、この鈴木のステイタスを見越してか、余裕のあるペースを保つことができ、後半には鈴木を引きはなして単独優勝。2位は鈴木、3位は小林であった。

渡辺は「今回、ブリヂストンの新作タイヤであるX20を装着して参戦しました。もちもよかったし、グリップ感もすごくよかった」とのこと。X20は、それまでM203/204が受け持っていたミディアムソフト系の守備範囲をより広くしたもの。変化に富んだ今回のコースとは相性がよかっただろう。

小排気量の最高クラスであるAA2では、出遅れたものの石戸谷蓮が優勝。昨年ランキング3位であった屈辱を果たせるか、今後の活躍が期待される。

《稲垣 正倫》

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