トヨタ自動車は3月26日、車両の新開発手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)によって新規投入するプラットフォーム(車台)の剛性を、従来比で30~65%高めると明らかにした。
同日、豊田市の本社で開いたTNGAの説明会で加藤光久副社長が公表した。骨格構造の見直しや、高張力鋼板の使用拡大、さらにトヨタの独自技術によるLSW(レーザー・スクリュー溶接)を車体溶接に採用するなどで「ねじり剛性」を大幅に高める。
ねじり剛性はプラットフォームのサスペンション取り付け部を固定して測定するもので、剛性の高さは走行安定性や衝突安全性能などの向上につながる。同日はTNGAによる新プラットフォームのカットモデルも公開した。2015年末までに発売が見込まれる『プリウス』への採用が見込まれているもので、開発担当者によると、このプラットフォームの剛性は65%向上させるという。
TNGAでの新プラットフォーム開発は、このミディアム級FF(前部エンジン前輪駆動)車用を第1弾に順次投入する。FF用ではコンパクト車用、ラージ車用など、またFR(前部エンジン後輪駆動)車用についても開発が進んでいる。