京浜急行電鉄(京急)は2月18日、台湾鉄路管理局と友好鉄道協定を締結すると発表した。2月26日10時から、台湾鉄路の台北駅貴賓室内で調印式を執り行う。京急が海外の鉄道事業者と友好協定を締結するのは初めてで、台湾鉄路が日本の大手私鉄と友好協定を締結するのもこれが初めてになる。
京急によると、両者はともに1948年の設立。都市間輸送と観光輸送を担っており、河津桜の見所を持つなど共通点も多い。また、2014年に台湾からの訪日観光客が過去最高の約283万人となったことを機に、相互交流のさらなる活発化を図るため友好協定を締結することにした。
これに伴い台湾鉄路は2月26・27日の2日間、調印記念イベントを台北駅構内で開催する。開催時間は26日が13~17時、27日が11~17時で、日本のマンガデザイナーによる似顔絵作成イベントを行うほか、京急のPRパンフレットを配布する。一方、京急は3月9日から5月末まで記念ラッピング列車を運行する予定。京急ショッピングセンターでは台湾鉄路の駅弁の販売を行う。
台湾鉄路は近年、日本の鉄道事業者との交流を強化しており、既に山陽電気鉄道や由利高原鉄道などと姉妹鉄道協定を結んでいる。大手私鉄では京急のほか、西武鉄道も3月に台湾鉄路と姉妹鉄道協定を締結する予定だ。