リクルート自動車総研とイードリサーチ事業本部は、共同調査「クルマのある生活調査」<父子編>を実施。その結果、クルマが「コミュニケーションの場」として機能していることがわかった。
クルマと言えば、移動の手段、趣味としてのアイテムと思われがちだが、今回の調査では「クルマはコミュニケーションの場として重要だ」と思っている人が33.6%で、全体のおよそ3分の1を占めることがわかった。
男女で比較すると男性の28.9%に対して、女性は約10ポイント高い38.3%。年齢別では40代が最も高く38.3%、2位は30代の37.5%。男女別では女性が、年齢別では40代以下が、より多くコミュニケーションの場としてとらえているようだ。
また「クルマの中では、いつもはできない話がしやすい」と思っている人も全体の約4分の1を占め、男女別年齢別に見ると、クルマをコミュニケーションの場と考えている人と同様の傾向が見られた。
子ども時代に父親とコミュニケーションを主に取った場所を聞いたところ「リビング」49.0%、「ダイニング」36.3%に続き、「クルマの中」が11.1%で3番目に多く、クルマは第3のリビングとして機能しているようだ。
実際に親子でクルマの中で交わされた会話の内容は、ドライブの目的地に関係の深い「遊びや趣味のこと」(33.9%)と最も多いが、 「学校や先生のこと」(19.6%)、 「友だちのこと」(18.4%)、 「普段の生活態度のこと」(17.6%)、 「健康や体調のこと」(14.3%)などがリビングよりも高い値を示しており、子ども自身の日常について何気なく親に話す、相談する場として機能しているようだ。