三菱トライトン新型、タイでの販売が計画を下回って推移…全需低迷で旧型残る

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三菱 トライトン 新型
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三菱自動車の田畑豊常務取締役は2月3日に都内にある本社で開いた決算会見で、2014年11月にタイで発売した新型『トライトン』について、「旧型トライトン在庫がまだ残っていて、新型車の販売が計画より若干遅れている」ことを明らかにした。

田畑専務は「タイ国内の全体需要の回復が遅れている。その結果、旧型トライトンがまだ残っていて、旧型の販売も合わせて注力している。このため新型の販売は計画より若干遅れている。お客様の評判は良くて、ディーラーへの来客数は見込みを上回って推移しているが、旧型の販売が残っているため、いまひとつ新型への販売に結びつかない状況」と説明した。

その一方で「まずWキャブ仕様を先行して発売したが、この後、タイ国内でのニーズが高いクラブキャブ仕様が加わって品揃えが増えれば販売弾みがついてくるとみている」とも話していた。

またタイ市場の見通しについては「もともと回復は早いとみていたが、現実にはなかなか需要が回復してこないので、14年度の全需は82万台とみている。農産物価格の上昇がみられないということで農家の購買力が上がってこない。また中古車価格が下がっているので(新車購入時の)頭金が減ってしまうため、買い替えを待とういう動きもみられる」と指摘した。

ただ「昨年タイ政府がインフラ支出を大々的やっていく方針を打ち出しているので、その支出の本格化が年度の後半から始まる。すでに対象プロジェクトが特定されているので、実際にそのお金が流れ出すのは年の後半。そうなってくるとおそらく底打ちをして回復過程に転じるとみている」とも話していた。

《小松哲也》

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